心筋梗塞からのサブ3

心筋梗塞発作、ステント留置術後に、フルマラソンをサブ3できるかを綴るブログ

CPX 検査とジョギング再開

発作の日 - 心筋梗塞からのサブ3 の続き

退院から 5 日後、心肺運動負荷試験 (CPX) を行った。前回記事 でも書いたが、CPX は、心肺負荷をかけたときに心肺機能に異常が出ないかを調べる試験で、AT (無酸素性代謝閾値) や VO2max (最大酸素摂取量) も測定する。この試験の結果、「この心拍数以下でこの時間」といったリハビリにおける運動強度を決めていくことになる。

私は、この CPX によって自信を取り戻し、ランニングを再開していこうと考えていた。自己ベストを狙えるぐらいの状態の時に発作になり、入院中運動できなかったけれど、一週間の入院ではそこまで機能が低下した感覚はなかったので、最大酸素摂取量は 50 〜 60 ぐらいは出ると考えていた。

しかし実際に検査をしてみると、測定時間が長く感じられた。最大心拍というより足に疲労がきてオールアウトした感じになってしまったので、「もっと最初の負荷高くしてくれれば良かったのにー」などと思った。結果は、最大心拍数 167 で、AT 102、VO2max 47.3、心電図に異常が見られなかった。検査技師曰く「VO2max もよいので、心拍数 102(=AT) 以下で、30 分間運動しよう」ということになるそうだ。

しかし、この結果は、「30 分間ウォーキングに近いジョグなら OK」ということにしかならず、サブエガを目指していた自分には、むしろ運動を禁止されたに等しいぐらいの負荷である。それよりも、発作の日の練習会での心拍数は 180 を越えていたのに、どうして 167 でオールアウトしてしまったのか謎で、VO2max もサブ3ランナーとは思えないぐらい低くショックである。しかも、検査に立ち会ったドクターによれば、オールアウトする前に血圧と血中酸素濃度の低下が見られたということだった。これは、そのドクターの仮説では「自律神経が追い込めない状態なのでは」という説明だった。

この結果を受けて私はどうすべきか。私のような疾患がある場合に運動を控えるもっとも典型的な理由としては、運動中に不整脈がでるケースであるが、すくなくとも今回の CPX 検査では、私はそのケースに該当していない。私も、不整脈があればきっぱりマラソンをあきらめるつもりである。しかし、そのような問題はないと想定される私は、なぜランニング練習を控える必要があるのだろうか。この当時はその理由がわからないまま、ジョギングを再開することに決めた。

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